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甲状腺がんの治療

放射線療法

放射線による治療について

放射線による治療は、がんを小さくしたり、手術後のがんの再発を予防するために行われます。

放射線治療には、からだの外から放射線を当てる外照射と、放射性ヨウ素を服用してからだの中から放射線を当てる内照射があり、どちらを行うかはがんの種類や治療の目的によって異なります。

外照射は、主に未分化がんや悪性リンパ腫で用いられます。一般的に、乳頭がんや濾胞(ろほう)がんでは外照射は行われませんが、骨に転移がある場合等に、痛みを抑える目的で行われることがあります。

内照射は、乳頭がんや濾胞がんの全摘術(ぜんてきじゅつ)後の残存甲状腺組織の破壊(アブレーション)や甲状腺がんの再発・転移がんの治療のために使用されます。

放射性ヨウ素内用療法

甲状腺にはヨウ素を取り込む性質があります。この性質を利用して、放射線を出すヨウ素を服用して甲状腺に取り込ませ、手術で取り除けなかった微量の甲状腺組織や再発・転移がんを内側から攻撃する方法が、放射性ヨウ素内用療法です。

この治療法は、乳頭がんや濾胞がんの全摘術後に行います。また、この治療を行うためには、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を増やす必要があります。TSHを増やす方法には、ホルモン休薬法とヒトチロトロピン アルファ法があります。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)を増やす方法
TSH刺激の方法 特徴
ホルモン休薬法
  • 甲状腺ホルモン薬の服用を中断して、放射性ヨウ素カプセルを服用する治療法です。甲状腺ホルモン薬の服用は、放射性ヨウ素カプセルの服用の2週間以上前に中断します。
  • コンブ、ひじき、ワカメ、海苔などのヨウ素を含む食事を控える必要があります。
  • 甲状腺ホルモン薬の服用を中断するため、皮膚乾燥、疲労感、むくみ、寒気、食欲の低下、嗄声(させい:声のかすれ)、うつ症状などさまざまな甲状腺機能低下症の症状があらわれます。これらの症状は、甲状腺ホルモン薬の服用を再開しても2週間またはそれ以上続くことがあります。
ヒトチロトロピン
アルファ法
  • ヒトチロトロピン アルファと呼ばれる遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤をおしりの筋肉に注射して、放射性ヨウ素カプセルを服用する治療法です。ヒトチロトロピン アルファは、からだでつくられる甲状腺刺激ホルモン(TSH)と同じ働きをします。
  • 筋肉注射は、放射性ヨウ素カプセル服用の前々日、前日の2回に分けて行います。
  • コンブ、ひじき、ワカメ、海苔などのヨウ素を含む食事を控える必要があります。
  • 甲状腺ホルモン薬の服用を中止する必要がないため、甲状腺機能低下症状があらわれません。

放射性ヨウ素内用療法の注意点

放射性ヨウ素内用療法は、入院か外来のいずれかで行われます。一般的に治療は入院で行いますが、一定量以下の放射性ヨウ素カプセルを服用する場合は、外来で治療します。1回の治療にかかる入院日数は4日から1週間です。

放射性ヨウ素内用療法を受けた場合は、一定期間、汗、唾液(だえき)、尿などの体液に放射性ヨウ素が含まれるため、帰宅後もしばらくは放射線が出ています。服用した放射性ヨウ素から出ている放射線の量は、ご自身や周囲の方の健康を害するほどのものではありませんが、専門家が厚生労働省の方針に従って作成した資料では、3日間はほかの人と衣類の洗濯を分ける、同じベッドや布団で寝ないなど、いくつかの注意点が記載されています。
治療中の患者さんで、詳しく知りたい場合は主治医に相談してください。

放射性ヨウ素内用療法の副作用

放射性ヨウ素内用療法でよくみられる副作用は、吐き気、味覚の変化(食事の味を感じにくくなること)、唾液(だえき)の減少です。これらの副作用は一過性のもので、自然に回復していきます。また、一時的に白血球や血小板の数が減少することがあります。

用語解説

放射性ヨウ素
放射線を出すヨウ素で、131Iなどがある
ヨウ素
主に海藻類に含まれる物質。からだの中では甲状腺細胞のみが取り込むことができ、甲状腺ホルモンの材料となる
転移
がんが、最初にできたところから離れた臓器、器官に広がること

最終更新日2014.1.23

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