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甲状腺がんの治療

薬物療法

甲状腺がんの薬物治療には、再発予防の治療と、がんを攻撃する治療があります

  • ・再発を予防するための薬物治療として、甲状腺刺激ホルモン(TSH)抑制療法があります。
  • ・がんを攻撃する薬物治療には、抗がん剤による化学療法と分子標的薬による治療があります。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)抑制療法とは?

  • ・甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺を刺激してホルモンを分泌させます。
  • ・TSHは、甲状腺のがん細胞も刺激することが知られています。
  • ・TSHの量を低下させれば、がんを刺激しないため、その再発を予防することができます。
  • ・TSH抑制療法では、甲状腺ホルモン薬を多めに服用し、分泌されるTSHの量を低下させます。
  • ・この治療法は、乳頭がんや濾胞(ろほう)がんの手術後に行われます。
  • ・下記のような方は、薬の量に注意する必要があります。
  • 高齢の方
  • 心臓に持病がある方
  • 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方

抗がん剤による化学療法とは?

  • ・未分化がんや悪性リンパ腫では、いくつかの抗がん剤を組み合わせた化学療法が行われます。
  • ・放射性ヨウ素を用いた治療の効果が得られない場合に、化学療法を行うことがあります。
  • ・化学療法を受けると、骨髄抑制(こつずいよくせい)という副作用がみられることがあります。
  • ・骨髄抑制では、血液の中の成分である白血球や赤血球、血小板などが減少します。
  • ・骨髄抑制の影響で、かぜをひきやすくなったり、貧血になったり、出血しやすくなったりします。

分子標的薬による治療法とは?

  • ・下記のようながんに対しては、分子標的薬が用いられます。
  • 手術や放射性ヨウ素を使った治療を行っても、進行してしまう甲状腺がん
  • 急速に進行する甲状腺がん
  • ・一般的な抗がん剤は、がん細胞と一緒に正常な細胞も攻撃してしまいます。
  • ・分子標的薬は、がん細胞が増殖するのに必要なたんぱく質をピンポイントで攻撃します。
  • ・分子標的薬はいろいろな副作用が生じるため、効果と副作用をみながら使用することが大切です。
  • ・分子標的薬による治療は、専門医師のもとで行われます。

用語解説

脳下垂体
からだの働きに関係する多くのホルモンの分泌を刺激する下垂体ホルモンを分泌する器官
放射性ヨウ素
放射線を出すヨウ素で、131Iなどがある
ヨウ素
主に海藻類に含まれる物質。からだの中では甲状腺細胞のみが取り込むことができ、甲状腺ホルモンの材料となる

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